ドトール神田松永町店|秋葉原でも穴場の空いているカフェ

秋葉原で休憩をしようとしたときに何よりも困るのが「どの店も混雑しすぎていてとても座る席がない」ということだ。そして同時に,「おしゃれなカフェやはやりのカフェの情報はインターネット上でたくさん出てくるけれども,安くて空いていて座れるカフェの情報はなかなか出てこない」ということも困る点として挙げられる。とにかく休憩したい,空いていればなんでもいい,そういう時に使える情報というものがなかなかインターネット上では見つけることができないのである。

そこで,秋葉原でとにかく休憩したいという時に空いていて快適である可能性が高いと私が個人的に思っているカフェである「ドトール神田松永町店」を簡単なレビューとともに紹介したい。

秋葉原のドトールなのに穴場な「ドトール神田松永町店」

今日紹介したいカフェが,「ドトール神田松永町店」だ。

このカフェ,名前のとおりドトールである。ドトールといえば日本では一二を争う典型的なチェーンの喫茶店だ。価格帯も比較的安く設定されている。このため,「秋葉原のドトールなんて当然のように混雑していて座れないのでは?」と思われるかもしれない。たしかに,その考えは半分あたっているが,半分ははずれている。このドトール,秋葉原の中でも比較的穴場なのである。

所在地は秋葉原駅から北東側の昭和通り沿い

所在地は,「東京都千代田区神田松永町18-1ビオレ秋葉原1階」である。

地図で見ると分かるが,昭和通りに面している。秋葉原駅から見ると北東側に位置しており,駅からは多少離れている。駅から見て北を向いて昭和通りの左側(西側)に所在しているため,昭和通り沿いを歩いていけばすぐに到着する。

隣にはラーメン屋の「ごっつ 秋葉原店」がある。このラーメン屋,店舗外装は赤く,軽快な太鼓のミュージックを店頭に流しているため,相当目立つ。そんなラーメン屋の隣にあるドトールであるが,ドトールのほうも看板を大きく掲げているので,ラーメン屋と合わせて目印になることだろう。また,首都高の下を渡る横断歩道の信号機のそばにあるので,信号も目印になる。

営業時間は短め

ドトール神田松永町の営業時間は,平日は7時~20時,土日祝は10時30分~19時となっている。

平日は早く開くが,土日祝の開店時間はかなり遅めになっている。また,閉店時間も平日で20時,土日祝だと19時と,かなり早くなっている。秋葉原の夜を過ごそうという目的で使うにはいささか使いづらい営業時間設定となっているため,基本的には日中昼間を過ごすために利用する店舗となるだろう。

平日は早く開くが土日祝は遅く開くという設定になっているのは,この店の主たる利用客が近隣の会社に勤める会社員であるということを示唆している。土日祝には会社がお休みのために会社員が来るということはないため,朝早く開けてもあまり意味がないというわけだ。また,夜に早く閉店するのも,観光客向けではなく近隣の会社員を主たる利用客としていることを示唆しているだろう。観光客は夜遅くまででもやってくるが,会社員は会社帰りに少し寄るということがあってもそこまで遅くは長居しないからだ。

主たる利用客が近隣に勤める会社員であるということは,混雑のしかたと大きく関わってくる点である。

朝は混雑,それ以外は快適

朝の混雑は空席がないこともある程度

ドトール神田松永町店は,朝に混雑するという特徴がある。実際,Googleの検索結果に表示される混雑の程度を示すグラフは,午前8時台をピークとしており,次いで午前7時台が混雑しているということになっている。このGoogleの検索結果は私の個人的な体感とも一致しており,おおむね午前7時~午前9時に訪問した場合,ほとんど空席がなくたまに座れないこともあるという程度の混雑となっている。

見たところの客層は,スーツを着た会社員が多いという印象で,近隣に勤める会社員が主たる客層なのだろうと思わせられる。実際,このドトールからすこし東側にいけば凸版印刷本社があるなど大きな会社もあり,その他の中小の会社も点在している地域のため,そのあたりに勤務されている方々が利用客としては多いのではないかと推測される。

昼の混雑はそれなりで大抵空席はある

朝についで混雑している時間帯は,12時~14時台だ。この時間帯は近隣の会社員がお昼休憩に出てくる時間帯であるので,そのような様子の客層で席が埋まることになる。もっとも,朝ほどに満席で座れないということはあまりなく,混雑はしているがそこそこであってそこまで不快な混み具合とまではいえないという程度だといえる。

夕方を含めたそれ以外の時間帯は空いていて快適

朝や昼を外した時間帯は,空いていて快適だ。おおむね9時~12時,14時~20時あたりは空いている時間帯だということができる。この時間帯であれば,席がなくて座れずに利用できないということはまずないだろう。また,席に座れるというだけでなく,店内もかなり空いており快適に過ごすことができる程度の密度だ。

このように,昼過ぎだけでなく夕方や夜も空いているという点に,このドトール神田和泉町店の特徴がある。秋葉原には夕方や夜は混雑している店が多いため,この時間帯で比較すればわりあい穴場といってもいいだろう。

土日はかなり空いている

土日は,朝から夜まで一貫してかなり空いている。例外的に団体客が利用しに来ていたというような場合でなければ,相当空席が目立つといってもよい。

このことは,この店の主な利用客が近隣に勤める会社員であると推測されることとも関連しているだろう。会社は土日が休みであることが大抵であるため,土日のほうが利用客が少なくなってしまうのである。

観光客は少なめ

平日であれ土日であれ,観光客が利用することはないのかという疑問を持たれるかもしれない。たしかに,観光客風の利用客も時折見かけられるが,どちらかといえば観光客というよりは地元住民や近隣に勤務する人びとが主たる利用客であるという印象だ。

観光客がこの店舗を積極的に利用しないのは,中央通りから離れていることがその理由の一つなのかもしれない。秋葉原の中心部分からは少し外れた立地にあるということが,この店舗の空いていて穴場であることの大きな理由の一つなのである。

席数は少なめ

席数は少なめとなっている。公式サイトによると,総席数59,うち禁煙席30,喫煙席29とされている。小さめの店舗といった印象だ。

電源席もあり

このドトール,一応電源席もある。

一応と書いたのは,電源を利用できる席数が少ないためだ。入り口を入ってすぐ,左側のカウンター席4席が電源席となっている。電源席といっても,個々の席に電源が配置されているという一般的な形ではなく,細長い形の電源タップが中央に一つ配置されておりそれを利用するという形になる。あまり他の店では見ない,手作り感にあふれる電源の配置だ。もっとも,ふつうに電源を利用することは可能なので,4席が埋まってさえいなければ電源利用も可能だ。いまどきあたりまえになりつつあるとはいえ,やはり電源席が用意されているだけでもありがたい。

喫煙席は完全分煙型で快適

喫煙席も比較的多く設定されているが,喫煙席は完全に仕切られており,禁煙席にたばこの煙が流れてくるということはまったく感じられない。このことは,たばこを吸う人はもちろん,たばこを吸わない人にとっても利用しやすく,非常に好感が持てる。完全分煙型ではない喫茶店も多いので,完全分煙型の喫茶店を求める人には良い選択肢となるだろう。

メニューは一般的なドトール

メニューについては特に言うことはない。ごくふつうのドトールだ。チェーン店なのでほかのドトールと特段変わったところはない。独自メニューのようなものもない。

コーヒーや紅茶のほか,サンドイッチ類の軽食,ケーキなどのデザートが置かれている。

個人的にはドトールのコーヒーは特別まずいということもないふつうの味だと思っているのだが,この店のコーヒーもやはり特別まずいということもなく特別おいしいということもない,ふつうの味だと感じている。ある意味では期待を裏切らない安心できる味だといっていいだろう。

接客は好印象で雰囲気は良い

チェーンの喫茶店なので接客の質も気になるところだが,この店は比較的小さい店だということもあってか店員さんはおおむねいつも同じ顔ぶれで,笑顔で接客をしてくれて印象も良く,無駄に騒がしかったり不愛想だったりということもない。接客の質は,チェーンの喫茶店という観点から見ると,平均よりは上なのではないかと感じている。

勉強や仕事,打合せなどにも使える

このドトール,空いているので,勉強や仕事,打合せなどに利用しやすいといえる。実際,そのような利用客はそれなりに見かける。空いている時間帯であれば勉強や仕事に打ち込んでいても迷惑にはならないと思われるため,そのように利用するのもいいだろう。

とにかく座りたいという時に候補として知っておくと役立つお店

ドトール神田松永町店を,居心地の良さや混雑の度合いといった観点からレビューとともに簡単に紹介してみた。 正直,私もこの店舗にはよく行くので,穴場のままであってほしいと思うし,この記事が原因で余計に混雑してしまうと困るという気持ちもあるのだが,さすがにこの記事一つで混雑に影響を及ぼすほどのこともないだろうと考え,あえて紹介してみた。この記事が参考になってみなさんが秋葉原で過ごす際の休憩スポットに選択肢が一つ増えれば幸いだ。