2021年を迎えて|2020年の振り返りとともに
2020年が終わり、2021年がやってきた。元号で言えば令和3年である。2021年のお正月らしく、2021年に向けての雑感を2020年の振り返りとともに簡単に書き記しておきたい。
2020年は激動の年|社会的にも個人的にも
2020年が社会一般に激動の年であったということはあえて言うまでもないだろう。たとえば、新型コロナウイルス感染症の全世界的な流行が1月頃から始まり、国内的にも2月~3月頃から徐々に雲行きが怪しくなり、4月以降は完全に流行し始めたという情勢だ。流行の勢いは2021年を迎えてもいまだに止まるところを知らない勢いである。これに関連して、予定されていた2020年東京オリンピックは延期されることとなった。
もっとも、これらの社会の話はさまざまなところで書き尽くされているだろう。私がわざわざ書くまでもない。個人的な話を書きたい。
2020年は、個人的にも激動の年だった。
なによりは、司法修習に臨み、そして無事これを終了できたというのが個人的には一番大きなイベントだった。私は、2019年の司法試験に合格し、2019年12月に開始した第73期司法修習に司法修習生として採用されこれに臨んだのであるが、1年間の修習期間を何とか終えて、2020年11月末に5日間の日程で実施された司法修習終了のための最後の試験である司法修習生考試(通称「二回試験」)にも合格することができ、晴れて2020年12月、「弁護士となる資格」を取得することができた。
司法修習の詳細についてはまた別の機会に書くことがあるかもしれない。とにかく大変だったということだけをここでは書き記しておきたい。
2021年は……やっぱり激動の年?
さて、2020年12月に司法修習を終えて「弁護士となる資格」を取得したのであるが、2021年1月1日時点ではまだ「弁護士」とはなっていない。弁護士を名乗ってその仕事をするためには、弁護士会に登録申請の手続をして名簿に登録してもらうことが完了しなければならないのであるが、私は現在登録申請手続の準備中であり、まだ登録が完了していない。登録が完了して「弁護士」となるのは4月になる予定である。
そう、今年2021年4月には、「弁護士」となって仕事を始めているということになる。2021年は弁護士業を開業して最初の年ということになる。弁護士業がどのように進んでいくのかは分からないが、やはり波乱や激動が待ち構えていることに変わりはないだろう。2021年もやはり激動の年であることには変わりなさそうだ。
私は1年目からいきなり独立して事務所を開業して仕事を行なっていく予定である。ここが一番の激動ポイントだろう。私は現在32歳であり、これまでに会社勤務経験もそれなりにある。そのほかにも諸々の理由や動機があり、弁護士としてどこかの事務所に就職するということはしないで最初から独立して開業することにした。これをこの業界では「即時独立開業」とか略して「即独」というのだが、基本的にはレアである。毎年1,500人程度が司法修習を終了するうちの1~2%程度だという話をどこかで聞いたことがあるが、実際にそんな雰囲気である。独立開業してどのように仕事が進んでいくのか、あまり予想ができないが、できる限りの力を振り絞って弁護士として最良のサービスを提供していくことができればと考えている。
明るく元気にやっていきたい、昨年よりも
2021年も、これまで同様に明るく元気にやっていきたいという思いしかない。
これまで同様に、と言っても、私はあまり「明るく元気!」というのを外に出すようなタイプではなく、冷静に淡々としているタイプなのだが、今年はこれまでより少しだけ「明るく元気」というのを表に出すようにしてやっていきたいと考えている。これは、これまでの自分がちょっとネガティブ寄りだったかなという反省に基づくもので、そういうネガティブ寄りな、表現を変えれば内省的で思慮深い性格の自分も全然嫌いではないのだが、これからはこれまで以上に多くの方々と交流があるだろうし、新たに弁護士業を開始してやっていくのであるから、今まで以上に「明るく元気」という外面は大事になってくるのではないかと考えている。
と、いろいろ考えてはみたものの、実際にうまくその通りにやっていけるのかはこれからの自分次第。すぐには人は変わらないだろうから徐々にということで、ご寛恕いただければ幸いだ。
2021年の終わり頃には着実に今よりも成長できているように、日々努力、日々勉強という基本を徹底していきたいとの思いを強く持ちつつ、ここで筆をおきたい。